クオーツは精度の高さと手間のかからないことがメリットですが機械式には手間暇をかける良さがあるようです。

クオーツ式と機械式の相違点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
現在市場に出回っている腕時計は主にクオーツ式と機械式に分けられますが、そのほとんどはクオーツ式のものです。
簡単な構造と正確な時間表示が可能なクオーツ時計は開発以来、爆発的に売れて世界中に浸透しましたが、実はその技術が発明され腕時計として実用化されてからまだ30年ほどしか経っていません。
クオーツが開発されるまでは世の中、機械式の時計一色でした。
しかし機械式はクオーツのように大量生産できないため、大変貴重で高価なものであり富裕層の持ち物というイメージがありました。
クオーツ腕時計が開発されたことによって腕時計の種類やデザイン、機能の幅が格段に広がったのはいうまでもありませんが、大量生産が可能ということで価格が下がったことが一般の人々に腕時計を普及させる最大のポイントとなりました。
現在、相当に安価な腕時計が市場ではみられ、子供用の時計でさえ種類が豊富な時代となりましたが、ここまで身近な存在となった腕時計だからこそ、今もなお機械式時計にこだわって愛好する人々や、その需要に応じて作り続ける職人がいるのも事実です。
この二つの基本的な違いとは一体どこにあるのでしょうか。
それは時計内部で時計を動かすための小さな装置であるムーブメントにあります。
クオーツ式では電子回路が針を動かし、デジタル数字を表示します。
動かすためには電池が必要となります。
精度は非常に高く1カ月に15秒ほどの誤差しか出ません。
一方機械式のぜんまい仕掛けの腕時計はネジでぜんまいを巻いて使う手巻きのタイプ、腕の動きが自動的にぜんまいを巻き上げる自動巻きの2つのタイプに分けられますが、クオーツに較べると誤差が大きく一般的な機種で1日に10秒から20秒ほどの誤差が生じてしまいます。
クオーツと機械式では精度の差が歴然としている上、電池入れっぱなしのクオーツと違って機械式では「巻く」という動作が必要であり手間の違いもみられます。
しかし機械式の良さは別のところにあります。
それはスイスの機械式時計が世界から再注目されたことからもわかるように、精度ではクオーツ式には及ばなくとも熟練工によってつくりあげられたこだわりの技術が再評価されたのです。
機械式の場合、各パーツの組み立ては人の手による構造となっているため、組み立て技術や仕上げ技術には職人の技術力による差がみられます。
だからこそ完成された腕時計には職人など作り手の姿勢や熱意が伝わるところでもあり、大量生産できない重みのようなイメージが機械式には吹き込まれたようでした。
現在では手軽かつ精度、高機能に評価のあるクオーツ時計、高級な工芸品、嗜好品の機械式時計という位置づけで棲み分けがされています。

Copyright (C)2017興味深い・・・時計の発展エピソード.All rights reserved.