デジタルの普及で正確な時間管理が可能となりましたが、時間に追われる生活でなく、アンティークや機械式のアナログな動きなどに癒しを感じる人もいます。

アンティークと機械式の良さ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
昨今では時間確認を手元にある携帯電話ですませてしまう人も多くなりました。
そのため腕時計をつけていない人も大変増えました。
しかし、一方で時計の売れ筋は高級品や名だたるブランドものであるなど、人々の購買意欲が低下しているわけではなく、時計への需要は形を変えて存在しているようです。
つまり、時間を確認するための時計ではなく、お洒落として身につけたり、別の意味を含ませるものとして時計は求められているようです。
以前から時計には「時間を確認する」という役割の他に、その人の財力や個性を表すジュエリーとしての位置づけもありました。
昨今ではその傾向がますます強まってきて、個性を打ち出すものとしてのオンリーワンの価値ある時計が求められたり、装飾品としての価値の高い時計、高級時計が好まれているのが現状といえそうです。
そうした需要を反映したのか以前にはなかった様子として、アンティーク時計を求める若い世代が年を追うごとに増えてきているようです。
また手巻き時計や懐中時計など一世代前の時計をあえて好む傾向もあるようです。
その理由として、平成時代を境として一気に進んだデジタル化への反動があるといえそうです。
インターネットの普及で、あらゆることが実に簡単に、便利に、そして迅速に物事を進められるようになりました。
遠いものでも何日以内には取り寄せ可能、何時までには到着できることが確定済み、など人々の生活は正確に時間管理ができるようになりました。
しかし、細かく時間管理ができて効率よく物事をすすめてきた結果、人々は余った時間を手にしたはずですが実際にゆったりできたといえるでしょうか。
それどころか、かえってゆっくりする時間という存在を忘れてしまったかのように多忙に動き回る生活となっているのではないでしょうか。
このような生活スタイルに疲れてしまった社会人も多いといいます。
そして、あえてその時間に対する意識を変革させたいという潜在意識が働くのか、アンティーク時計などの持つ癒しの効果に注目している人が増えてきているとのことです。
カチカチという小さな音を立てながら動く様子が機械式時計の人気ポイントです。
手巻き式時計ならぜんまいを巻かないと止まってしまうのですが、こうした手間でさえ、自分が世話をしてあげないと生きられないペットのような感覚になるようです。
手間をかけただけ愛着がわくというのは人だけではなく物に対しても同じなのです。
アンティークや人の手によって丹精につくられた機械式時計の魅力にはまる人は今後も増えていくのかもしれません。

Copyright (C)2017興味深い・・・時計の発展エピソード.All rights reserved.